革命前夜

世界は物語に溢れている

ハヌマーン、というバンド。青春への嘲り、そして憧憬。俺の精神。

ハヌマーン、というバンドをよく聴いていた。

 

高校生くらいのころからかな。きっかけは今となっては思い出せないけど。

 

朝、電車を待つ間から爆音で聴いていたなぁ。騒音武装、というやつ。

落ち込んだりした時も、よく聴いていた。

青春とかキラキラしたものへの嘲りとか憧憬とか、そういった歌詞。

 

ずっとそう言った精神の上に、俺は立脚してんだなぁ。

 

なんだか、こう死にたくなるような絶望の上に、切ないような、儚いような、虚しいような抵抗がある。

そいつがどうにも美しくて、触れたら消えてしまいそうで、俺とは遠いところにあるようで。

 

なんだか、黄昏ちゃってんだよな、勝手に。

 

それでも、 漸く俺も、人間になれんのかなって、最近は思えることがあって。

孤独なんて名前の故郷から、ようやく、旅立てるのかなって。

 

期待した。

 

だけどやっぱりダメみたいだ。

こんなに、悲しいことがあるのか。

別に、大したことがあったわけではない。

溶け消えるように、消えてしまえばよかったのに。